軽くて最高!ニコン広角単焦点レンズ!Nikon AF-S 20 mm F1.8 Gの魅力を語る!!




みなさん、こんにちは。

私は風景撮影をすることが多いので超広角レンズが大好きです。その場面においてタムロンの15-30㎜f2.8とニコンの20㎜f1.8を使い分けていますが、必ずどちらかは持参しています。

今回は私のお気に入りの単焦点レンズの一つである、Nikon 20mF1.8Gの魅力を紹介したいと思います!

Nikon AF-S 20 mm F1.8 Gの特徴!

現在ニコンのFマウント用には、F値が1.8の単焦点レンズが6本発売されています。私は勝手にこれをF1.8シリーズと呼んでいますが、F1.4シリーズと比べて、値段が安い割には写りがすごく良いのがその特徴です。

20㎜はそのF1.8シリーズでは最も広角なレンズになります。ちなみにこれ以外には24㎜、28㎜、35㎜、50㎜、85㎜が発売されており、私も24㎜と28㎜以外は揃えてしまいました・・・。

ニコン20㎜f1.8Gの最大の特徴は何と言っても、20㎜というその焦点距離ですね。24㎜以下の焦点距離は超広角に分類されます。たいていの標準ズームレンズは24㎜もしくは28㎜から始まる事が多いので、それ以上広く撮りたい時にこの焦点距離のレンズは非常に役に立ちます。

超広角レンズというと大きくなりがちですが、このレンズは355gと比較的軽いです。最短撮影距離は20㎝と、かなり被写体に近い位置まで寄る事が出来ます。またF値が1.8という事もあり、被写体に寄れば、広角レンズなのに背景をぼかした写真を撮る事も可能です!!

ニコン 20mm f1.8Gの外観チェック!

ではまずは外観を見ていきましょう。重さが355gという事もあり、それなりにコンパクトに仕上がっていますね。ズームレンズと比べると明らかに小型で軽量です。

大きさは高さが80.5㎜、そして太さが最大で82.5㎜となっています。超広角レンズだと前玉が出っぱったレンズもありますが、このレンズはそうではありませんのでフィルターを装着することも可能です。ちなみにフィルター系は77㎜です。

レンズの作りはいたってシンプルです。撮影距離目盛の窓と、マニュアルとオートフォーカスを切り替えるスイッチ、そしてフォーカスリングだけです。フォーカスリングを回した感じはニコンのF1.8 シリーズに共通している事でもありますが、割とスカスカで正直ちょっと安っぽい・・。でもだからと言ってマニュアルフォーカスが難しいわけではないですよ!

レンズボディはプラスチックでできており、こちらも決して高級感はありませんが、これも別に使いづらいわけではないので気になりません。私は金属製のボディのレンズも所有していますが、高級感のある見た目と引き換えに、冬だと冷たいですし、手の汗がすぐに付くので使いづらいという欠点もあります。

このレンズには花形のレンズフードが付属しています。花形のレンズフードはなんとなく格好いいですね。レンズフードを付けると見た目がぐっと良くなります。

さらにこのレンズにはナノクリスタルコートという特別なコーティングが施されており、逆光に強くなっています。

かつてはレンズのボディにある金色のNのマークが高級レンズの証と言われていたみたいですが、最近の新しいレンズは白黒の非常にシンプルなデザインが増えており、そういう意味では古臭い感じがする人もいるかもしれないですね。

私はあってもなくても特に気になりません。

こちらはニコンのD750にこのレンズを装着した感じです。見た目のバランスが非常に良くて気に入っています!

ニコン 20㎜f1.8Gの作例、使いどころをチェック

では続いて、作例をみながらこのレンズの特徴を見ていきましょう!

超広角レンズなので風景撮影で大活躍!解像感はばっちり!

まずこのレンズは20㎜という画角なので風景撮影で大活躍します。

小型軽量と言う事で個人的には持ち出す機会が多いこのレンズですが、単焦点レンズと言う事で解像感もばっちりです。F5.6ぐらいに絞ると本当に素晴らしい解像感を見せてくれます。ただ四隅の解像感はF8まで絞らないと良くなりません。この辺はボケを活かした設計なのかもしれないですね。なので風景撮影の時はだいたいF8で撮影しています。

この写真はデュッセルドルフの港を撮影したものですが、解像感が良いのでメインとして活躍してくれます

小型軽量なので旅行で大活躍!

こちらはフランスのコルマールに旅行に行った時に夜景を撮影しました。この時は24-105㎜F4の標準ズームレンズに加えてこの20㎜f1.8を持参しましたが、超広角レンズがメインではないような旅行ではこの小型軽量の単焦点レンズは本当に便利です。もうちょっと広角が欲しいなあ・・、と言う場面でこのレンズに交換して撮影します。小型軽量なのでカメラバックに入れておいてもまったく気になりません。

旅行では合わせてバンガードの軽量カメラバックを使うと本当に快適ですよ!


室内で大活躍!!

20㎜と言う画角は超広角というだけあって広く写すことができるので、室内など狭い場所での撮影では結構重宝します。旅行などで、博物館や教会、お城などに行くときは一つあると本当に便利なレンズとなっています。狭い場所では後ろに引いて撮影する事ができない場合も多いので、そういう時のためにいざ超広角レンズを持っていると心強い味方となります。

光芒が非常にきれい!

このレンズの特徴の一つは光芒が非常にきれいに出るという事です。もちろん光源にもよりますが、F8以上に絞ると非常に素晴らしい光芒を見る事が出来ます。ちょっとライトの所だけ拡大してみましょう!

光がある部分だけ拡大してみました。街灯の形がよく見ると細長い形をしていますが、それでもきれいに光芒が出ていますね。特に後ろの青っぽいライトはきれいです。線の数は数えてみましたが14本ありました。ちなみにこのレンズの絞り羽の数は7枚です。

絞り羽の数が偶数の時は、光芒の数と絞り羽の数が同じになり、絞り羽が奇数の時は、光芒の数はその倍の数になるとされていますね。このレンズは絞り羽7枚なので光芒が14本と言うのは合っています。

一般的には絞り羽が偶数枚の時の方が光芒の線がきれいにでるとされていますが、このレンズは奇数枚でもかなりシャープできれいな光芒線が出ます。

夜景を良く撮影する人にとってはこれは重要な要素になるかもしれないですね。私がこのレンズを追加で購入したのもこの光芒の美しさが理由の一つです!(とは言いつつ、まだそれが活躍するシーンはそれほどありませんが・・。)

歪みが少ないレンズ!

超広角レンズになると、その歪みが大きくなってしまいますが、このレンズはその歪みがすごく抑えられているるという特徴があります!上の写真はライトルーム上でさらに歪みを修正してしまったので、その作例としては相応しくないかもしれませんが、いちおう重要なポイントなので触れました。

とにかく真っ直ぐ構えて撮影すれば、かなり歪みを抑えた写真を撮る事が可能ですこれは後々修正する手間が省けますから結構重要なポイントですね。

ただ大きな建物を撮影する時は、どうしても下から見上げるようにして撮影する事になってしまうので、結局建物が歪んでしまう事になりますが・・・(歪みがないように建物を撮影するには下から撮らなくても良いようにある程度高さが必要・・)。

まあ広角レンズの歪みとは特徴でもありますから、あえて下から煽って撮影する事で私たちが見ている視点とは違った写真を撮る事も可能です。上の写真は工場のパイプを下から撮影しました。こんな感じでパースペクティブを活かした写真を撮る事も可能です!

スナップでもぎりぎり使えるレンズ!

正直20㎜という画角はスナップではそれほど使いやすいレンズというわけではありません。画角が広いために、とにかくいろんな物が写真に写ってしまう・・・。

自分が何を撮りたいのかをはっきりさせないでシャッターを切ってしまうと、本当に主題がなんだからわからに写真を量産してしまう事になります・・。。

でも路地が狭いヨーロッパの景色などでは結構スナップ写真としても役に立ちます。やっぱり記念として全体的な景色を残しておきたい時もありますからね。そういう時にこの軽い20㎜レンズを1本つけてスナップ撮影するのも意外と面白いです。

街のカフェ全体を撮影してみました。後ろに下がらなくても全体を写すことができるのはこのレンズの大きな強みです。ただ被写体との距離は結構近くなりますので、被写体に近づく勇気が必要になってきます!

被写体にも寄れて、ボケもかなりきれい!

最後はこのレンズのボケ具合をチェックしてみましょう!私はこのレンズを絞り開放で使う事はほとんどありませんが、このレンズは開放F値がF1.8 である事に加えて、最短撮影距離がなんと20cmなので、結構背景をぼかした写真を撮る事が出来ます。

あくまで作例として、家の食器棚を一枚撮ってみました。手前のカップにピントを合わせましたが、背景がかなりボケていますね。実際には手前のカップにさらに寄る事が可能で、そうなると背景はもっとぼけます。

家にあった楽譜を適当に撮影してみましたが、ピントが合っている所からのボケ具合はこんな感じになっています。

気になるなところは?

すでに少しばかり触れましたが、このレンズは四隅の解像感は絞らないとそこまで良くありません。私が所有しているタムロンの超広角ズームレンズ、タムロン15-30㎜f2.8は絞り開放から四隅までかなりの解像感がありますが、それと比べると明らかに劣っています。被写体との距離にもよりますが、隅々まではっきり写そうと思ったらF8まで絞る必要がありますね。

しかしこのレンズはボケがきれいな事も一つの魅力です。おそらく絞らないと四隅の解像感が上がらないのは、ボケをきれいに見せるためではないかと思います。

おわりに

このレンズを購入してからちょうど一年ぐらい使用してきましたが、ようやく作例が増えてきましたので、レビューを書いてみました。

このレンズはとにかく単焦点レンズと言う事で小型軽量なので、タムロンの15-30㎜f2.8が必要ない場面での選択しとなっています。とにかくタムロンの重さが1.1㎏もありますから、うまく状況に応じて使い分けています。

タムロンを先に購入したので、後からこのレンズを追加するか本当に悩みましたが、このレンズを買ってよかったです。超広角が必要かどうかよくわからない時も場所を取らないのでそんなに負担になることなく持って行くことが出来ます。

また50㎜単焦点レンズとこのレンズを2本だけ持ってスナップ撮影とかも楽しいです。

決してお買い得な値段というわけではありませんが、持っていると何かと便利で楽しい一本です!!