つい先日、Nikonから新たな一眼レフカメラであるD780の発売が発表されました。このブログでもD750 との比較記事を書きましたが、今回は現在私のメイン機となっているD750についてのレビュー記事を書いてみたいと思います!
最初にD750のスペックから紹介しようと思いましたが、すでに発売されてから大分時間がたったカメラですから、今回は私の使用感メインで行こうと思います!
目次
まずは操作性が良い
手に持った感じが最高!
私がニコンD750で最も気に入っている点は、なんといっても持った時のフィーリングです。とにかく握りやすくて持ちやすいんです。もちろん手の大きさは人それぞれですから個人差はあるでしょうが、このカメラを手にした時の安心感は他のカメラにはないものがあります。もちろんこのカメラは一眼レフカメラですから最近のミラーレスカメラと比べると多少重いですが、その重さと大きさ、握りやすさの適度なバランスがこうした安心感を与えてくれるんだと思います。だから道具として、非常に愛着が湧きますね。
ミラーレスカメラは小型、軽量であることが魅力の一つでありますが、小型化したことで、こうした握りやすさみたいなフィーリングが多少犠牲になっている面はありますよね・・。もちろん長時間カメラを持ち運ぶことを考えれば軽さも十分魅力ではあります。
ボタンが大きく適度に配置されていて操作しやすい!手袋もOK!
私は冬場に撮影する事が多いんですが、手袋での撮影はある意味必須となっています。このニコンD750の背面の操作ボタンは大きさが丁度良く、さらに手袋をしていても操作できるぐらい適度に離れています。さらにボタンが適度に出っ張っており、押した時の感覚がしっかりしていて、手袋をしていても操作感がしっかり伝わってきます。もちろん手袋をしていない時はさらに操作しやすくなります。
ちなみに私が冬場に多く撮影する理由は、日が短いので早起きしなくても済むからです・・・
それから右手親指、人差し指のダイヤルにも適度な硬さがあり、何段分ダイヤルを回したかが指に伝わってきます。操作に慣れてくると、直感的な操作が可能になってきます。
また私は三脚で撮影する時にケーブルレリーズを忘れる事が良くありますが、そういう時はセルフタイマーを使います。ボディ左肩にレリーズモードの切り替えダイヤルがついているので素早く切り替えることができて使いやすいですね。

視野律100%の光学ファインダーが見やすい!
それから使っていて良いと思う点の一つが光学ファインダーの見やすさですね。最新のミラーレスカメラの電子ビューファインダーは光学ファインダーに迫る性能を持っているとされていますが、光学ファインダーはやっぱり見やすいです。
D750は視野律も100%なので、安心して構図を作る事が出来ます。
画質は文句なし!
次は撮れた写真の写りについてもいくつか書いてみたいと思います。写真の写りは使っているレンズによって大きく異なりますが、D750のセンサーは十分に高性能です!
ダイナミックレンジが広くてレタッチ耐性が高い!
このカメラのセンサーはダイナミックレンジが広いですね。特に画面上では黒く見えるところも、実は黒潰れしておらず、しっかりと色のデータが残っています。なので露出をアンダー目で撮影して、ライトルームで現像する時にシャドウ部分をを明るくすることが出来ます。

上のような場面だと、太陽の光が強いため、露出を上げるとすぐに白飛びしてしまいます(手前が見えるような明るさで撮影すると空が真っ白になってしまう・・。)。なので白飛びしないように露出を低くして撮影しています。写真の下半分はほぼ暗くて何が何だか分かりませんが、実はこれでも黒潰れしていないのでしっかり色情報が残っているんです。

センサーはしっかりと色情報を記録しているので、後で現像時にシャドウを引き上げると真っ暗だった部分がしっかりと出てきます。
それが分かっているので明暗さの強い場面での撮影でも思い切って露出を落として撮影する事が出来ます。
高感度に強い!
D750はフルサイズのセンサーを搭載しており、さらに画素数も約2400万画素と欲張っていないために、高感度に強いカメラとなっています。
室内での撮影や手持ちでの夜景撮影など、D750ならば安心して高感度(ISOを上げる)を使う事ができます。私はだいたいISOで3200までだったら許容範囲ですね。
高感度に強いので天の川撮影などでも大活躍します!

2020年でも初めてのフルサイズ機としておすすめな理由!
ニコンD750が発売されてからすでに5年も経過し、それ以降各メーカーからいろいろなフルサイズ機が発売されていますが、初めてのフルサイズを購入するにおいてD750は2020年の時点でも十分な選択肢となると思います。その理由を以下にまとめてみました!
安く手に入り、コストパフォーマンスが非常に高い
まずおすすめする最大の理由がコストパフォーマンスが非常に高いという事ですです。ニコンからはミラーレスのZシリーズや後継機としてD780が発売されましたが、発売から5年経ったことで値段が随分下がっています。おそらく今が底値だと思います。発売当時は20万円以上したカメラが、今では12,3万円で手に入ります。
フルサイズはカメラのボディ以外にもいろいろとお金がかかります。まずはフルサイズに対応したレンズが必要になりますし、その重さに耐えられるだけのしっかりした三脚も必要になります。
さらにそれらを運ぶためのカメラバックも用途に合わせて何種類か欲しくなったりします・・。
なのであえてD750を購入して浮いたお金を良いレンズや良い三脚にまわすという選択肢は十分にありだと思います。
購入例 フルサイズ+標準ズームレンズ+広角ズームレンズ
ニコンD750+24-120㎜F4レンズキットセット(約18万)+タムロン17-35㎜f2.8-4(約7万円)=約25万円
ニコンD750+24-120㎜F4レンズキットセット(約18万)+ ニコン14-24f2.8(約20万円)=約38万円
Z6+24-70㎜f4レンズキットセット(約29万円)+ニコン14-30㎜f4(約15万円)=約44万円
新しいフルサイズミラーレスと比べるとかなりの値段の差がありますね。D750にサードパーティーのタムロン広角ズームを組み合わせると本当にコスパ抜群な組み合わせとなりますし、広角ズームを紙レンズと呼ばれる 14-24f2.8 にグレードアップさせてもまだZ6よりも安くなっています。(※値段は2020年1月現在の大まかな価格です。)

レンズの数が豊富
ニコンのFマウントはレンズの種類が豊富です。さらに最近ではZマウントに乗り換えるユーザーも増えており、Fマウント用のレンズが数多く中古市場にに出回っています。
良いレンズが安価で手に入りやすい状況になっており、これからフルサイズを始めるにあたって十分に魅力的な要素となると思います。
ミラーレスカメラ用に開発された最新のレンズに比べるとさすがに周辺の解像感が劣るとの見方もありますが、それでもこれまでにプロがずっと使用してきたレンズが数多くあります。さらにまだミラーレスにはない銘玉と呼ばれるレンズも数多くありますね。
古くなったといっても決して機能面が当時よりも劣ったという事はないのでそれほど心配する必要はないです!

左から20㎜、35㎜、50㎜、85㎜
必要な機能は十分に備えたオールラウンダー!
D750には最近のカメラのように瞳オートフォーカスやボディ内手振れ補正などの便利な性能はありませんが、普通に撮影する上では十分な機能を備えています。最新のカメラと比べれば使いにくいと感じる部分もあるかもしれませんが、それらはだいたい自分の技術で対応可能です。
ちなみにフルサイズセンサーの性能自体はD750が発売さて以来ほとんど進化しておらず、新しいカメラとの違いはあくまでオートフォーカス強化や連射速度など機能性になります。なので機能面を自分の腕でカバーすれば、D750でも最新のカメラに劣らない写真を撮る事は可能です!
動画撮影したい人は注意
必要十分と書きましたがフルサイズカメラで動画を撮影したい人は要注意です。やはり動画撮影機能は4Kで撮影できないなど最新のフルサイズカメラに比べると明らかに劣りますね・・・。
D750 がおすすめな人
- 予算を抑えたいけれど画質には妥協をしたくない人
- ボディで浮いたお金をレンズや三脚に投資したい人
- 光学ファインダーのある一眼レフが好きな人
- 人物撮影から風景撮影までとにかくいろいろなジャンルを撮影したい人
- 動画を撮らない人
D750の詳細なスペックは、以下のD780との比較記事でまとめてあります!
おわりに
今回は私がD750を使ってきた感想と、初めてのフルサイズとしておすすめする理由について書いてみました。
繰り返しになりますが、D750には本当に道具としての魅力と愛着があります。新しいカメラが出るたびに他のカメラ目移りしてしまいますが、D750はとても気に入っていますので、あと数年は使い続けたいですね!!