本当にズームレンズより単焦点の方が写りが良いの?Nikon20㎜f1.8とTamron15-30f2.8の解像感を比較!

こんにちは。

良くズームレンズよりも単焦点レンズの方が写りが良いという言葉を目にしたり耳にしたりしますが、本当でしょうか?今回は私が良く使っている超広角ズームレンズのTamron15-30mmf2.8と超広角単焦点のNikon20㎜f1.8の解像感を比較して見ました!

Nikon20㎜f1.8GとTamron15-30㎜f2.8の比較

まずはNikon20mm f1.8GとTamron15-30mmf2.8のサイズ感などの違いをざっとまとめてみました。

 

  AF-S Nikkor20mm f1.8G Tamron15-30mmf2.8
質量 355g 1110g
寸法 82.5㎜×80.5㎜ 98.4㎜×142.5㎜
焦点距離 20㎜ 15~30㎜
最大絞 f1.8  f2.8
最少絞り f16 f22
最短撮影距離 20㎝ 28㎝
最大撮影倍率 0.23倍 0.2倍(30㎜)
手振れ補正機能 なし あり

ニコン20㎜f1.8Gは焦点距離20㎜の単焦点レンズです。単焦点レンズなのでズームはできませんが、その分開放F値がf1.8と明るくなっており、さらに重さは355gと軽いのが特徴です。

一方ズームレンズであるTamron15-30mmf2.8は、15㎜から30㎜までと中々広い焦点距離をカバーしており、さらにF値もズームレンズとしては最も明るい部類に入るf2.8 を実現しています。しかしそのために1110gと重くなっています。

まあこの二つのレンズはいろいろと性質の異なるレンズになるわけですが、私はその時々のレンズの組み合わせによってこの2本を使い分けています。

※私が使用しているタムロン15-30㎜f2.8は一世代前のものとなっていますが、光学性能は最新式と同じとされています。

両レンズの解像感を比較

Nikon20mmf1.8Gを購入した際に、片ボケをチェックするために、レンガの倉庫を撮影したんですが、その時についでにTamron15-30㎜でも撮影したので、今回はこの二つのレンズの解像感を比べてみたいと思います。

それぞれのレンズで上の写真の左上、左下、中央、それから中央右端部分をアップして比較してみました。右上、右下の結果はほぼ左上、左下の結果と同じになりましたので、省略します。

Nikon 20mm f1.8

f1.8では比較できませんのでNikon20㎜f1.8Gの拡大写真のみをアップしました(画像クリックで写真が拡大表示されます)。開放だと中央ではそれなりに解像しているものの、正直左上と左下ではかなり解像感が甘いですね。

ピントは建物に合わせていますから、左下(手前)に関しては被写界深度内(ピント内)に収まっていないと見る事も出来ますが、石畳がかなりボケてしまっています。

まあF1.8 は周辺をぼかしたいときに使用する事が多いので、周辺が解像していなくても実際の場面ではそれほど気にはなりませんが、解像感を期待してこのレンズを購入したので、正直この結果には結構には驚きました・・。

F2.8 での比較

ではまずF2.8でニコンとタムロンの解像感を見ていきましょう!

左上

まず左上の画像を拡大してみると、両者ともにそこまで大きな違いは感じられませんね。パイプの留め金当たりの部分だけを見てみるとニコンの方が若干はっきり写っているような感じがします。

左下

今度は左下です。これははっきりとした差が出ていますね。ニコンに比べてタムロンが圧倒的に解像しています。これには驚きました。実際タムロンの方を2年ぐらい前に購入しましたので、ニコンの解像力のなさに驚いたというのが正直なところです。どちらも壁にピントを合わせているんですが、タムロンは手前からピントが合っているという事になりますね。

この結果にニコンのレンズの軸がずれているのではないかと疑いましたが、壁だけを撮影するのであれば左下でもこのような結果にはなりません。なので関係しているのはあくまで距離と被写界深度だと思っています。

中央

今度は中央です。中央はぱっと見どちらも良く解像しており、特に大きな違いは感じられません。

右端

次は右端です。壁のレンガの部分を見ればどちらもそこまで大きな変化はありませんが、手前に行くにしたがってニコンの解像感が甘くなってきます。すでに拡大写真の右下の落ち葉の辺りではその差がはっきりしていますね。元の写真の右下(右隅)を拡大してチェックした結果は左下の場合とほぼ同じになります。

F4で比較

左上

パッと見では大きな違いを感じられませんが、左上の隅の隅の方をみるとタムロンの方がわずかにはっきり写っているようにも感じられます。同じ20㎜ですが両者はわずかに画角が異なっていますね。

左下

左下です。ニコンの解像度はF2.8の時と比べて良くはなっていますが、まだタムロンの圧勝ですね。これは凄いですね。

中央

中央に関しては両者それとも違いはないですね。若干ニコンの方がガラスの汚れ具合がはっきりしているようにも見えますが、その程度の差しか感じられません。

右端

右端ですが、こちらも手前の落ち葉を含めてタムロンの方が若干解像度が高い印象です。

F5.6での比較

左上

F5.6での左上はF4の時と同様でほとんど差は感じられません。パイプの留め金の辺りをみるとニコンの方が若干はっきりしているようにも見えますが、タムロンの方がわずかに小さくトリミングしてしまったせいでそう見える可能性もあります。

左下

ニコンの方もF4と比べて大分解像度は上がってきましたが、タムロンと比べるとまだまですね。ちなみにタムロンの方もF4と比べると解像度が上がってきていますね。被写界深度が深くなった事で、さらに手前まではっきりするようになりました。

中央

どちらも大きな差は感じられませんがニコンの方が窓ガラスのフェンスが若干はっきり写っているようにも感じられます。

右端

ニコンの方も絞っただけに解像度も上がってきましたね。両者の比較ではそほれど大きな差は感じられません。

F8での比較

左上

F8まで絞りましたが、両者に大きな差はありませんね。パイプの両脇にある、壁から突き出たフックのようなものを見るとニコンの方がわずかに改造しているように感じられます。

左下

ニコンも大分良くなりましたがタムロンの方がまだはっきりと良いのが分かります。

中央

その差はわずかですが、私にはニコンの方がわずかに解像しているように見えます。

右端

右端ですが、こちらはニコンの方がはっきりしていますね。特に真ん中の黄色の花でそれがはっきりしています。しかしタムロンはF5.6と比べてむしろ解像感が劣ってきているようにも感じられますね。F8では解像感のピークが過ぎているような気がします。

絞りごとの違い

各レンズで絞り事の違いが分かりやすいようにそれぞれの別のギャラリーにまとめてみました。

Nikon 20㎜f1.8G

左からf1.8、f2.8、f4、f5.6、f8、f11となっています。クリックで拡大表示。

Tamron15-30㎜ f2.8

左からf2.8、f4、f5.6、f8、f11となっています。クリックで拡大表示。

おわりに

私はこの二つのレンズをどちらも気に入っていますが、解像感という点で言えば、タムロン方が絞り開放からかなり優れていると言えると思います。特にタムロンは奥の被写体にピントを合わせても手前までかなり解像します。これには正直驚きました。

このようなテストでは全体的にニコンの方がタムロンよりも明らかに優れていると言えるような場面があまりなく、正直ニコンを購入した時にはその結果にがっかりしましたね・・。写りが良い単焦点レンズというのはなんだったのかと思いました。

なので解像感だけで言えば、今の時代必ずしも単焦点レンズの方がズームレンズよりも優れているという事はないと思います。最近のレンズはどのレンズも解像感が優れていますからね。

ただレンズの魅力は解像感だけではないです。このNikon20㎜は被写体に近づいて背景をぼかした時のボケが結構きれいです。なのでこのレンズには広角なのにぼかせるという楽しみ方があります。また絞った時との描写の違いも楽しむことが出来ます。一度こうした使い方を覚えてしまうと、中々魅力的なレンズであります。それに加えて非常に軽いというのはやはり大きな魅力ですね。

それにしてもここ最近のズームレンズの性能の向上には驚くばかりですね。ズームレンズの方が写りが悪いというのはもはや過去のものとなりつつあるように思います。