今回は私が最初にレンズ交換式カメラを買った時の話です。
私が最初にレンズ交換式カメラを買ったのは今からだいたい4年半ぐらい前になります。ソニーがミラーレスカメラとしてα6000を発売してからちょっと時間が経ったぐらいの頃で、私が今住んでいるドイツでもいたるところで宣伝していました。
しかもその宣伝キャラクターに選ばれたのが、サッカードイツ代表のキャプテンであるマニュエル・ノイアー!かっこいい・・・!ワールドカップで優勝したばかりでしたし、そのインパクトはかなりのものでした。今にして思えばソニーがいかに宣伝に力を入れていたかがわかりますね。

ドイツ代表のノイアーがイメージキャラに
それまでに使っていたコンデジも具合が悪くなってきたので、この宣伝をみて本気でα6000の購入を考えるようになっていきました。
目次
キットレンズは写りが悪い?上達するなら単焦点?
購入にあたって、当然いろいろなサイトを見て下調べをしたのですが、いろいろな情報が飛び込んできます・・。その中でも特に二つの意見が私の頭を悩ませることになりました・・・・。
まず最初がα6000のキットレンズとしてついてくる標準ズームレンズの写りは悪い!というもの・・。それから写真がうまくなりたければズームを捨てて単焦点レンズを買うべきだ!というものです。
私はこの二つの評判というか意見の影響をもろに受け、キットレンズ付きのカメラを買うべきか、それともボディ単体だけ買って単焦点レンズを別に買うか本気で悩むようになりました・・・。
まあ私がどうしたかはタイトルを見ればわかるわですが・・。結局のところ、私は写りが悪いとされているキットレンズを買わずに写真を早く上達するためにボディ単体と単焦点レンズ1本を購入する事にしたのです・・。
単焦点で撮るのは楽しかったけれど、初心者にはつらすぎた・・。
そしてα6000と同時に購入したのがシグマの30㎜f2.8です。これはフルサイズ換算で45㎜の画角となるため非常に使いやすい画角ではあるんですが、建物の全体を撮ろうと思うと入らない・・。
せっかく軽量なミラーレスカメラに軽量なレンズをつけて日帰り旅行に行っても、撮れなくてあきらめなければならない場面が多い事に気が付きました・・。
それでも写真の上達のために単焦点を選んだ私の経験は正しかった!と自分に言い聞かせて、単焦点1本で頑張りました。でもこれってある意味苦行ですよね・・。今思えば、趣味の写真でなんで苦行していたんだろう・・・。

単焦点レンズはやっぱりきれいに撮れる
結局どうしても撮れない場面が多すぎたので、3か月ぐらい過ぎてから、新たなレンズの購入を考え始めました。
最初に自分で勝手に単焦点縛りしてしまったので、今更ルールを変更することはできません。もちろん次に買うのも単焦点レンズです!広角用にシグマの19㎜f2.8を、そしてその数か月後に中望遠のシグマ60㎜f2.8を買い足していきました。
レンズをガチャガチャ交換しながら撮影するのは楽しかったですが、橋の上での撮影など、やっぱりズームレンズが必要な場面にも遭遇する事が多くなってきました。誰かが単焦点は足でズームすれば良いとか言っていましたが、柵があってこれ以上前に進めないよ!!!という場面が意外と多いんですよね・・。
ズームレンズの購入を本気で考える
というわけで、単焦点3本で一年ぐらい撮影してから、本気でズームレンズの購入を考えるようになりました。
でも気分的に、最初に選択肢から除外したキットレンズには戻れない・・。セットで買えば安くすんだのに単体で買うと意外と高いし・・。
というわけでどうせズームレンズを買うなら良いのを選ぼう、という事でソニーの16-7㎜f4のレンズが候補にあがってきたんですが、そこである事に気が付きました。
このレンズは非常に高い!と・・。
最近では少し値段も下がりましたが、当時はまだこのレンズは10万円近くしました。そしてさらに重要な事に気が付いてしまったんです。
もしかして、フルサイズレンズと値段あんまり変わらない・・・?

これも単焦点レンズで撮影
フルサイズの一眼レフカメラを購入
それから、どうせズームレンズにお金を投資するならば、フルサイズにしようという考えが頭に浮かんできました。2,3か月は頭を悩ませていましたが、結局フルサイズである一眼レフNikonのD750を購入する事にしました。その時選んだ標準ズームレンズはSigmaの24-105㎜f4になります。このレンズはソニーの16-70㎜f4よりも安かったですね。
4年経った今でもα6000用に標準ズームレンズを買おうか迷っている。
D750を購入後はそちらがメインカメラになったわけですが、ではα6000はどうなっているでしょうか?
正直なところ、いまいちその軽量さを活かしきれていません。確かにα6000にシグマ単焦点の組み合わせは小型軽量なんですが、D750でも単焦点レンズを着ければ、結構軽いです。なので、結局D750を持ち出してしまいます。
でもα6000用に標準ズームレンズがあれば、いろんな場面で持ち出す機会が増えると思うんですよね。特に旅行なんかではD750にシグマ24-105㎜f4の組み合わせは重いので、小型なシステムが欲しい・・・。
私はα6000購入から4年以上たった今でも、定期的にキットレンズ(ソニー16-50㎜)を中古で買おうか、迷っています。でもやっぱり今更感があっていまいち購入に踏み切れないんですよね。
この記事を書いている今もEbayで中古をチェックしたら、9000円ぐらいで良さそうなのがあったので迷っています・・・。
最初は絶対にキットレンズも買うべきだと思う!
さて、いろいろと書いてきましたが、私はこのような経験を踏まえた結果、今では初めてレンズ交換式のカメラを購入するならば、メーカーに関わらずキットレンズは絶対に購入するべきだと思っています。一緒に買えばボディに1万円ぐらいプラスするぐらいで買えますからね。安いので買って損はしないです!(もちろんキットレンズの代わりに最初からもっとランクの高い標準ズームレンズを購入するというのはありだと思います!)
キットレンズは写りが良くないとは昔から言われていることですが、ここ数年でズームレンズの画質は物凄く向上しています。確かに高額なレンズと比べれば劣るでしょうが、最初の一本としては十分なものがほとんどだと思います。
また単焦点レンズの方が写真の上達が早いという意見もありますが、だからと言っていろいろと大変な思いをしながら撮影するのも考え物です・・。趣味でやってるかメラですから、まずはいろいろ撮れるズームレンズを購入した方が撮影を楽しめると思います。
そしてある程度撮影に慣れてきてから35㎜や50㎜の単焦点を追加してくのが良いように思います。
おわりに
最初の一年間単焦点レンズだけで撮影したのは本当に楽しかったんですが、単焦点レンズが3本揃うまでは撮りたくても諦めなければならない場面が多く、結構しんどかったですね。そんな経験から最初に買うならまずはキットレンズ、という意見になった次第であります。
今回は私がキットレンズを最初に購入しなかったために、ジレンマに陥ってしまった・・という話でありました・・。もしこれから新たにレンズ交換式カメラを購入を考えている方の参考にしていただければ幸いです・・。