こんにちは。私がソニーのα6000を使ってからすでに5年になろうとしていますが、それから多くの機種が発売されてきましたね。
昨年末にはα6100とα6600が発売され、なんと現在α6000シリーズは6種類も発売されています(ソニーストアでは4種類のみ)。
私のα6000はまだまだ現役ですが、そのうち買い替える時が来るかもしれませんから、ここでどのシリーズを買えば良いのか最新機種を含めてチェックしてみたいと思います!
目次
ソニーα6000シリーズのラインナップ
ソニーのα6000シリーズとは、ソニーから発売されているAPS-Cサイズのセンサーを搭載した小型のミラーレスカメラとなっています。2015年にα6000が発売されましたが、現在では6機種も発売される大人気シリーズとなっています。
まずはそのラインナップは見てみましょう。

まずはこの図を見てください。現在ソニーのα6000シリーズは合計で6種類が発売されています。
一番最初に発売されたのがα6000(2014年3月発売)になりますが、その約2年後に上位機種としてα6300(2016年3月)が発売されました。そしてそのわずか数か月後にはさらなるスペックアップを図ったフラッグシップ機のα6500(2016年12月発売)されています。
この3つが旧ラインナップです。
それからしばらくソニーはフルサイズ機ばかり発売してα6000シリーズはこのまま終了するかとも思われたんですが、大幅にスペックアップを実現したα6400(2019年1月)というカメラが発売されます。これは新しいカメラでありながらフラッグシップ機であるα6500よりも下位機種のミドルクラスの位置付けで発売されました。
そしてソニーは一年以内にα6000の後継機にあたるα6100(2019年10月)とα6500の後継機にあたるα6600(2019年11月発売)を立て続けに発売します!
そしてα6100-α6400-α6600の3つが新ラインナップになります。
すでに旧ラインナップのα6300とα6500はソニーストアでは販売されておりませんので、このまま新ラインアップにとってかわられると思いますが、2020年6月現在ではまだ6機種とも市場に出回っている状態です。
これはこれから新たにソニーのミラーレスカメラに興味を持っている人にとってはどれを買ったらよいのかややこしい問題ですよね。
これから一緒にα6000シリーズの進化を見ていきながら、いったいどのカメラがおすすめなのかを見ていきましょう!
α6000シリーズの進化とその特徴
α6000の簡単な特徴!
まずは初代α6000の特徴を見ていきましょう。

- 約2400万画素のAPS-Cセンサー
- オートフォーカスのフォーカスポイントは179点(像面位相差)+コントラスト式(25点)
- 高速連射11コマ/秒
- 顔検出機能
初代α6000は私も約5年間愛用しているカメラになります。まずはミラーレスカメラの特徴を生かして、非常に小型軽量でできています。その重さはボディだけでなんと344g(バッテリー込み)!付属で購入する事ができるキットレンズもたった116gなので、レンズを着けても約500gしかありません!
それでいてかなりの機能が詰め込まれています。まずはオートフォーカスです。オートフォーカスポイント(以下AFポイント)が179点とセンサー一面にまんべんなく配置されており、構図を楽に作る事が出来ます!ちなみに私の使用しているニコンD750 のフォーカスポイントは51点しかありません。

そして注目すべきはその連射スピードです。なんとα6000の連射速度は一秒間で約11枚なのです!これは一眼レフだったらフラッグシップ(最上位機)とほぼ同等のレベルです。
気になる画像センサーですが、2400万でAPS-Cサイズのセンサーを搭載しており、優れた描写力を見せてくれます!ソニーのセンサーは素晴らしいですから、画質の心配は無用です。ソニーセンサーの評判が定着してきたのは、まさにこのα6000が発売されたあたりからですね。
気になる録画機能ですが、まだα6000では1080Pにしか対応しておらず、最近スタンダードとなっている4K動画には対応しておりません。また外部マイクを接続する端子も付いていないので、録画機能面では最新機種と比べると大分劣ります。
しかし風景写真やスナップ写真を撮影するには何ら問題ない性能を持っていますし、画質はα6000シリーズの最新カメラとほとんど一緒です(最新カメラは暗い場所で撮影した時に多少ノイズが目立ちにくくなっている)。
α6300で進化したポイント
α6000から2年の時を経て発売されたα6300。α6000の上位機種として発売されただけあって、かなりのスペックアップを実現しています。
- ボディがプラスチックからマグネシウムに
- AFポイントが179点から425点に進化!
- 最高ISO51200に!
- サイレント撮影が可能に!
- 4K動画の撮影が可能!
- スローモーション動画も撮影可能!
- デジタル水準器を搭載!
まずはα6000ではプラスチックボディでしたが、マグネシウムボディを採用し、防塵防滴に配慮した作りとなっています。これで雨の日も多少安心して撮影できるようになりました。
AFポイントも179点から425点へと大きく進化しています。
そしてなによりも動画面で大きな進化が見られます。α6300では4K動画が撮影できるようになり、さらにそれに合わせて外部マイクの端子が搭載されました。なたスローモーションでも撮影できるなど、動画を撮る人にとってはかなり嬉しい進化を実現しています。
個人的に嬉しいのが背面液晶にデジタル水準器を表示させることができるようになった所。それからシャッター音がしないサイレント撮影も可能となりました。これで静かな場所での撮影がはかどります!
α6500で進化したポイント
α6300で大幅な進化を遂げたα6000シリーズですが、なんと一年もしない間にさらにその上を行くカメラが登場しました。それがα6500です。
- 5軸手振れ補正機能搭載
- タッチスクリーン機能搭載
- グリップ強化
- バッテリーの持ち強化
- カスタムボタン追加
まず最大の特徴と言っても良いのが5軸手振れ補正機能を搭載した点ですね。これまではレンズ側に手振れ補正機能を搭載する事で手ブレに対応していましたが、ボディ内に手ブレ補正機能を搭載する事で、手振れ補正機能が付いていないレンズも積極的に使えるようになりました。
私が愛用しているシグマの単焦点シリーズなどは手ブレ補正機能が付いていませんが、α6500に装着すればその恩恵を受けることが出来ます。手ブレ補正機能はビデオ撮影でも役に立ちますから、ビデオを撮影する人にとってもありがたい機能ですね。
それからα6500ではグリップが大きくなって握りやすくなっています。さらにモニターがタッチパネル機能を搭載したり、カスタムボタンを一つ増やすなど操作性もかなり上がっていますね!

もちろんこれだけの機能を備えたことで値段もかなり高くなり、2020年6月の時点で約12万円もします。
新ラインナップα6400の登場:進化したポイント
α6500の登場からさらに2年の時を経てα6400が登場します。まず最初に登場したのが、ミドルクラスのα6300の後継機にあたるα6400。しかしミドルクラスとは言っても最新の機能が盛りだくさんのカメラになっています!
- ソニー最高機であるα9譲りのオートフォーカス
- リアルタイム瞳AF
- 連続撮影枚数が116枚に!
- スクリーンが90度上きに!
- タイプラプス撮影が可能に
- 録画時間の制限なし!
2年の間のテクノロジーの進化というのは本当にすごいですね。
α6400の最大の特徴はソニー最高級機であるα9譲りのオートフォーカスです。これまではミラーレスカメラでは動いている被写体を撮影するのが苦手とされていましたが、それを得意とするα9のオートフォーカスのアルゴリズムを継承している事もあり、劇的な性能アップになっています。
さらに瞳にオートフォーカスを合わせ続けるリアルタイム瞳AFを搭載しています。これらの機能は動き回るお子さんを撮影する機会が多い人には本当に嬉しい機能ですね。
そして動画面でもさらなる進化を果たしています。まずはモニターを上方向に90度動かせる事ができるようになり、自撮りが可能になりました。これは動画撮影を意識してのことでしょう。
さらにこれまでのカメラでは録画時間の制限が30分だったのですが、その制限時間がなくなり、バッテリーとカードが持つ限り録画できるようになっています。
このようにα6400はミドルクラスでありながらこれまでのフラッグシップだったα6500を超える機能をたくさん搭載しています。しかしやはりミドルクラスの位置付けと言う事でα6500に搭載されていたボディ内5軸手振れ補正機能は搭載されておらず、さらにカスタムボタンも一つ減りました。
α6100:α6400から省かれた機能
先に発売されているα6400の基本性能を持ちながらも、値段を安くするためにいくつかの機能を削ったα6100が発売されました。
- ボディがマグネシウムからプラスチックに
- ファインダーの画素数が減少
- ビデオ撮影時のピクチャープロファイリングがなしに
- 水準器非対応
まずはこれまで防塵防滴に配慮されたマグネシウムボディからプラスチックボディになりました。これでかなり高級感はなくなりました。
それからファインダーの解像度が239,5万ドッドから144万ドッドに減っています
また動画撮影時のピクチャープロファイリングの設定が無くなっています。
個人的にはデジタル水準器を無くしてしまったのが残念です。これは写真を撮るときに結構便利な機能なので・・。

α6400よりもいくらか安くするために、上記の機能を減らしてはいるものの、オートフォーカスなど、それ以外の基本性能はα6400とほぼ同じであり、全体的にかなりスペックの高い一台に仕上がっていますね。
フラッグシップ機であるα6600の登場:α6600で進化したポイント
2019年の11月に登場したα6600ですが、ここでもいくつかの点でα6400よりも進化しています。
- ボディ内5軸手振れ補正機能搭載
- 容量の大きなバッテリーに
- さらに握りやすいグリップ
- カスタムボタンの追加
- ヘッドフォン端子の追加
まずはα6400では搭載されていなかったボディ内5軸手振れ補正機能を搭載していることが最大の特徴として挙げられますね。
さらにフルサイズのα7シリーズと同じバッテリーを使用できるようになり、撮影時間が向上しました。大き目なバッテリーを採用した事に伴い、さらにグリップが大きくなり握りやすくなっています。
一方これまでのα6000~α6500までのバッテリーは使えなくなっていますね・・・。

それからα6400では減らされていたカスタムボタンが再び追加され、さらにヘッドフォン端子も追加されています。一方でこれまでのα6000シリーズにあったボディ内ストロボは廃止されています。
α6600は現在考えられる限り最高の機能を有しており、最高のカメラとなっていますが、その分値段も15万円とかなり高くなっていますね!
オーバーヒーティング問題
実はα6000シリーズには動画を撮影しているとボディが熱くなってしまうという問題がありました。特に初代のα6000でその問題は顕著で15分も動画を撮影していると熱くなって電源が落ちてしまうという事が度々ありました。
これはα6300、α6500と進化するにつれて改善されましたが、α6500では完全に改善されるには至りませんでした。
しかし新ラインナップのα6400以降はこのようなオーバーヒーティング問題はすっかり解決されています!
これは動画を撮影する人にとっては重要なポイントですね。
私は動画はほとんど撮影しないので、初代のα6000でも問題ありませんが、動画を良く撮影する人はα6400以降の機種を選択したほうが良さそうです。
おすすめランキング
では個人的なおすすめランキングの発表です!
1位 α6400
特に予算を気にしなくて良いのであれば、やはり新ラインナップからの購入をおすすめしたいです。その中でも一押しなのがα6400です。
やはりα9譲りのオートフォーカス、それからリアルタイム瞳オートフォーカスというのはかなり魅力的です。
これによって動く子供やペットの瞳にしっかりとピントが合った写真が簡単に撮れるようになっています!なので家族の写真を撮るのに理想的なカメラに仕上がっていますね。
ピントを外すチャンスがかなり減ったというのは大きなポイントだと思います。
それから動画撮影機能もかなり充実していますから、Youtubeなど本格的な動画撮影をしたい方にもおすすめですね。連続撮影時間の制限もなくなっています。ただボディ内手振れ補正がないのは動画撮影では結構痛いポイントですね。これは手ブレ補正機能付きのレンズで対応する必要がありそうです。
2位 α6100
2位はα6400の機能を削ったα6100を選びました。
ボディがプラスチックになったり、ファインダーの解像度は下がっていますが、オートフォーカスなどの基本性能はα6400と同等ですし、この点では旧フラッグシップのα6500よりも優れています。これはかなり大きな魅力ですね。
しかし値段の差はα6400と比べて2万円程しかありませんので、2万円を抑えてα6100にするべきかは迷うところですね。
α6100はまだ発売されたばかりでちょっと高いのが難点ですが・・もう少し値段が下がれば本当におすすめです。
3位 α6000
3位には私が愛用するα6000を選びました。
やはり5年前のカメラと言う事で機能面では他の機種にかなり劣ります。しかしその分値段も約5万円と最も購入しやすい価格です。
熱問題もありますから動画撮影は苦手ですし、オートフォーカスの性能も古いため子供のような動く被写体を多く撮影したい人にはあまり向いていません。
しかし風景撮影や、街中スナップ写真、家族との記念写真などでは最新のカメラと比べてなんら遜色ありません。
ピントを外してしまっても、その場でもう一枚撮れば良い、というゆとりのある撮り方をするのであれば全く問題ないですよ!
とにかく5万円台で購入できるので、とりあえず初めてみるには最適なカメラだと思います。
こちらにα6000の詳しいレビューがあります。
4位 α6600
4位にはフラッグシップのα6600を選びました。機能面では最高の機種であることは間違いありませんが、問題は値段ですね。ボディだけで15万円は決して安くはありません。
これはもう少し手を伸ばせばフルサイズ機のα7Ⅲが買える値段ですね。私だったらもう少しお金を貯めてフルサイズのα7Ⅲの購入を考えます・・・。
α6600はこれまでにα6000シリーズを使ってきて、レンズや装備が揃っている人がアップグレードするのに良いカメラだと思います。
α6300、α6500の購入は場合による
α6300とα6500はまもなく市場からなくなる可能性が高いので、今からあえて購入するのはおすすめしません。
ただ場合によっては在庫処分で値段がかなり下がる可能性もあります。
例えば私が住んでいるドイツのアマゾンではα6400が899ユーロで売られていますが、α6500も899ユーロで売られています。まあ同じ値段だったらα6400を購入した方が良いと思いますが、ボディ内手振れ補正機能がどうしても欲しい人にとっては考慮するに値すると思いますし、これからさらに値段が下がる可能性もあります。
在庫処分で値段が下がったら場合によってはものすごくお買い得という事もあるかもしれません!
おわりに
私のα6000はまだ現役ですが、時々メニュー画面が勝手に切り替わる事があるので、そのうち壊れる時が来るかもしれません。
私は動きものも動画もほとんど撮らないので壊れたらもう一度α6000を購入すれば十分事足りるんですが、α6400を購入して本格的に動画を作ってみるのも良いかなあ、などとも考えています。
レンズもかなり充実してきましたから、これからタムロンやシグマからα6000シリーズ用のズームレンズが発売される事を期待しています!