主にヨーロッパで風景や街並みを撮影することが多い私ですが、その中でも大事にしていることの一つに“偶然の要素”があります。
具体的には、朝焼け、夕焼け、日没直後、嵐、雷などが“偶然の要素”として挙げられると思います。
これは風景撮影の宿命でもありますが、実はほとんどの風景はもうすでに撮り尽されています。なので違いを出すために“偶然の要素”を積極的に取り入れようとしているわけですね。
今回はその中でもブルーアワーでの撮影のコツなどについて取り上げてみました。
目次
ブルーアワーとは
ブルーアワーとは、日没後、もしくは日の出前の時間帯を指します。この日没と夜、もしくは夜と日の出の前の短い時間帯では、文字通り青くなった空を見ることができるのです。

この時間帯の太陽は地平線からだいたい4度から8度ぐらい沈んだ所にありますが、そこからの光が長い道のりを経てまだ少しばかり地上に届いています。
その残った光がオゾン層の影響を受けて青色になると考えられているようです。
このブルーアワーの時間は場所や季節によっても異なりますが、私が住んでいるドイツでは冬場は15分から30分しか見ることが出来ませんが、夏場は50分ぐらい見ることが出来ます。白夜にもなる北欧では夏場のブルーアワーもそれだけ長くなります。
つまり、北極点に近くなればなるほどブルーアワーの時間も伸びて離れれば離れるほど短くなるという事ですね。
ちなみにこの記事を書いている11月27日のブルーアワーは7時16分から7時45分まで、そして16時55分から17時23分までとなっています。
ブルアワーの特性
ブルーアワーは、名前の通り、空が青くなる時間帯を言います。完全な夜と比べると、まだ周りはすこしばかり明るいので、周りの風景がどうなっているのか分かります。またブルーアワーの時間帯ではコントラスト(明暗の差)も少ないです。
一方で街並みでは街灯などに人工の明かりが灯される時間となります。
そしてこれが主に街並みを撮影する人達にとっては非常に魅力的なポイントとなるんですね!
青い空の色とそれとは対照的な温かい街灯の光が写真家たちにとって非常に興味深い色彩コントラストを作ってくれます。

おすすめのアプリは
LunaSolCal Mobile を使用する!
ブルーアワーでの撮影を確実にするためには、その日のブルーアワーがいつ頃なのかを知っておく必要があります。そんな中で私が使用しているアプリがLunaSolCal Mobileというものです。
このアプリをスマートフォンに入れておけば、その日の日の出、日没の時間、それからブルーアワーの時間を正確に教えてくれます。
またこのアプリでは月の出入りも教えてくれるので、天の川の撮影などでも非常に役に立ちますよ。
JekoPhotoのトワイライト・カルキュレーターを使用!
おそらくこのようなサイトはいくつもあると思いますが、そのうちの一つを紹介します。
私が使用しているのはJekoPhotoというサイトのトワイライト・カルキュレーターというツールです。

上の写真のように自分が調べたい場所を入力してSubmitボタンを押すだけで、その場所のブルアワーがいつなのかを表示してくれます。

このツールを使えば、自分が撮影したいポイントのブルーアワーを正確に調べることができるので、きちんとスタンバイする事が可能ですね。
さらに太陽と月の出る方向と沈む方向も示されています。
私はスマホのアプリでほとんど事足りていますのでほとんど使いませんが・・。
まとめ
- ブルアワーは空が青くなる。
- 日没後と日の出前の限られた時間。
- 時間はだいたい20分から50分。
- 青い空と夜景ライトアップのコントラスト
おわりに
今日はブルアワーの撮影を極める第1回として、ブルアワーについて、それからお役立ちツールを紹介しました。次回は撮影の技術的な事について書きたいと思っています。