適正露出って何?標準露出とは違うの?適正露出を理解して露出補正をしてみよう!

こんにちは。

カメラを始めると良く適正露出標準露出、さらには露出補正という言葉を耳に機会が増えてくると思いますが、いったいこれはなんの事でしょうか?

今回はそれらの言葉についてじっくり見ていきましょう!

適正露出って何?

適正露出という言葉はいろんな所で目にしたり耳にしたりしますが、現在は大きくわけて2つの意味で使われる事が多いです。なのでまずはその辺を整理しながら話をしていきたいと思います。

適正露出とはカメラが「適正」と判断する露出の事!

結論から言いますと、適正露出とは、カメラの自動露出計が「適正」だと判断した露出の事を言います。

適正というのは、写真の明るさが明るすぎず、暗すぎず、自然に見える明るさの事ですが、実際にデジタル一眼カメラでは、カメラに内蔵された自動露出計が、写真の明るさが自然に見えるように=適正になるように判断しています

その自動露出の基本となっているのが反射率18%です。カメラの自動露出計は反射率18%の物が適正な明るさで写るように設計されています。反射率18%が採用されたのは、だいたい私たち周りにあるものの反射率を平均するとちょうど18%ぐらいになるからです。

カメラは自分で色を判断したりすることはできないので、この反射率が18%になるように自動で露出を決めようとします。

そしてこれを適正露出と呼んでいます。実際にカメラメーカーのキヤノンやニコンは今も昔もこれと同じ意味で適正露出という言葉を使っています。

反射率って何?
反射率とは被写体が光を反射する割合の事です。白い物の反射率は約90パーセント、黒い物の反射率は約5%となっています。あらゆるものの反射率を平均すると18%になります。

自分が適正だと思った露出を適正露出だと主張の登場

このようにカメラの自動露出が「適正」だと判断した露出を適正露出と呼ぶことにしたわけですが、この言葉に異議を唱える主張が出てきました。

「適正だと感じる露出は人によって違うのは当然だ。一見明すぎる写真でも自分が適正だと感じれば適正なのだ!」

とという主張です。

つまりカメラの自動露出計が決める露出は「適正露出」ではなく、あくまで自分たちが適正だと感じる露出こそが「適正露出だ」としたのです。

標準露出という言葉の登場

そこで、これまでカメラの自動露出計が決める露出が「適正露出」ではないなら、なんと呼んだらいいんだろうか・・。という疑問が出てきますね。そこで考え出されたのが、「標準露出」という言葉です。

その結果、カメラの自動露出計が決める露出を「標準露出」とし、あくまで自分が適正と感じる露出を「適正露出」と定めたのです。

現在ではそのような主張の影響を受けて、カメラメーカーであるパナソニックが自身のホームページ上でカメラの自動露出計が反射率18%を基準として決める露出を「標準露出」として使うようになりました。

現在は言葉がきちんと整理されていない状態

すでに書きましたが、今でもキヤノンやニコンはカメラの自動露出計が適正だと判断する露出を適正露出として使っています。パナソニックはそれと同じ意味で標準露出という言葉を使っています。

これとは別にカメラではなくて自分が適正だと感じた露出を「適正露出」として使っている人もいます。

カメラメーカーが別な言葉を使っている以上、混乱は避けられませんね。まあ個人的にはその辺の背景を頭に入れた上で自分の好きな言葉をチョイスすれば良いと思います。言葉は時代の流れで変化していきますし、いずれどこかに落ち着くでしょう。

私は標準露出という言葉は後から知った事もあり、今でもカメラの自動露出計が適正だと判断した露出を適正露出と定義して使っていますが、この記事やこのブログでもそのように定義して使っています。

 

ここにタイトル

ちなみに2020年1月現在、カメラメーカーは露出補正の説明などでどちらの言葉を使っているか調べてみました。

  • 適正露出を 使用しているメーカー:ニコン、キャノン、ソニー、オリンパス
  • 標準露出を 使用しているメーカー :パナソニック、ペンタックス

 

適正露出と露出補正の関係

さて、適正露出について一通り話をしましたが、カメラの自動露出計が反射率18%を適正露出としているために、それを自分たちの手で補正する露出補正という作業が必要になってきました。

次は露出補正の必要性についてみていきましょう。

露出補正が必要なわけ!

まずこのグレーをご覧ください!実はこのグレーがちょうど反射率18%となっています。なので18%グレーと呼ばれています。

カメラの自動露出計は上の18%グレーを、正確に18%で再現しようとします写真の白と黒(明暗)のバランスがちょうど上のグレーになるように露出を決めているわけです。

ではカメラの自動露出で白い被写体を撮影するとどうなるか試しに見てみましょう。

上の写真は白いティーカップ白い台紙の上において撮影しました。本来白い物を撮影したんですが、なんだかグレーっぽいと思いませんか?そしてなんとなく18%グレーと同じだと思いませんか?

これがカメラの自動露出計が18%グレーが適正だと判断した露出なんですね。このように白い被写体(もしくは明るい被写体)を撮影すると、実際よりもグレーっぽく(暗め)に写ってしまうんです。

では逆に黒い被写体を写してみましょう。

こちらは黒いレコーダー黒の台紙の上において撮影してみました。こちらも黒い物を撮影したのになんだかグレーっぽくなっていますね。

このようにカメラの自動露出にまかせて写真を撮ると、白い被写体や黒い被写体のどちらもグレーっぽく写ってしまうんです。

つまり白い被写体は実際よりも暗く、そして黒い被写体は実際よりも明るく写ってしまうという事になります。

そのため実際の色(この場合は白や黒)に近づけるために露出補正という作業が必要になってきます。

※試しに写真2枚と18%グレーを横一列に並べてみました。3枚ともだいたい同じグレーになっていますね。このようにカメラの自動露出で撮影するとと全体が18%グレーになるように露出が決まります。

白い被写体を露出補正

では実際に写真を使って露出補正の様子を見ていきましょう!!

先ほどのティーカップですが、カメラが適正だと判断した露出で撮影すると、上のように暗く(グレー)に写ってしまいます。

でも本当の色はもっと白いので、白く見せるためにこれを手動で補正することになります。

デジタル一眼カメラにはだいたい露出補正ダイヤルが搭載されています(ない場合はメニューから選択)が、それを+1や+2、-1や-2と動かすことで明るさを調整します。

ためしに露出を+1に補正しましょう。+1は一段分明るくするという意味です。(一段に関する説明は別な記事で)

かなり明るくなり実際の白に近づいてきました。さらにもう+1に補正してみます。

背景もティーカップもどちらもより白くなりましたね。

これが露出補正です。露出を+1補正した写真と+2補正した写真、どちらが正解ということはありません。カップの白さを表現したければ+2補正した写真が良いという事になりますし、カップの影も表現したければ、+1補正した写真の方が良いと感じるかもしれません。あくまでこれは撮影者の好みです。

黒い被写体を露出補正

今度はこのレコーダーの写真を露出補正していきましょう。本来は背景もレコーダーも黒ですが、カメラの自動露出では実際よりも明るく写っています

まずは露出を-1補正します。

大分黒い感じになってきましたね。ではさらに露出を-2補正してみます。

かなり良い感じの黒が出てきましたね。思い切って露出を-3補正してみましょう。

さらに黒が強調されました。実際にはけっこう光が当たっていますので-2補正したほうが見た目には近いですが、この辺を自分好みに設定するのが写真をやっていて楽しい所であります。

露出補正ダイヤルを使った補正の仕方

ここまできたら後は実際に露出補正してみるだけですが、いったいどうやって露出補正するのでしょうか?AUTOモードで撮影すると露出補正ができないので、まずはカメラをAUTO以外のモード(Aモードなど)に設定する必用があります。

では実際に私のニコンD750を例にして見ていきましょう。

ニコンD750の場合はシャッターボタンの近くに露出補正ボタンがあります。+/-となっているボタンですね。これを人差し指で押さえながら親指のダイヤルを回します。右に回すと+1、+2、+3と補正することができ、左に回すと-1、-2、-3と露出補正をすることが可能です。

今度はソニーのα6000の場合です。

ソニーα6000の場合は赤丸で囲んだダイヤルの下を一度押します。そうすると下の写真のように露出補正モードに切り替わります。

画面上に数字が表示されますね。右に動かすと+補正、左に動かすと-補正となります。後はこれをダイヤルを回転させて動かすだけです。

それから私は持っていませんが、NikonのDfや富士フィルムのXTシリーズのようなカメラには露出補正の専用ダイヤルが設けられています。

Fujifilmより

このようなタイプでは専用のダイヤルを回して簡単に露出補正を行う事が出来ます。これは便利そうですね。

おわりに

今回は適正露出と露出補正の必要性について話でした。私自身は夜景など、暗い場所で撮影する事が結構多いのですが、カメラの自動露出に任せて撮影すると、明るくなりすぎてしまいます。なので良くマイナス補正して使う事が多いですね。

それから空が白飛びしてしまうような場面でも良く露出補正機能を使ってマイナス補正します。このような場面では露出補正は欠かせませんのでぜひとも覚えておきたい機能の一つですね!