こんにちは。
私が住んでいるドイツではようやく経済活動再開に向けて動き出したところです(今日は5月8日)が、まだ人との接触は制限されており、思うように外出できない日々が続いています。
私も2月以来外に写真を撮影に行けていませんが、その間は家でこれまで撮影しなかった物の撮影にチャレンジして楽しんでいるところです。
さて今回は近くの八百屋さんで買ってきた「ほおずき」を撮影してきました。ちなみに今回はドイツの写真家Riko Bestさんの「自宅で撮影するアイデア」を参考にしました!
目次
今回撮影に用意した物!

- 食用ほおずき
- 背景用色画用紙
- 黒アクリル板
- LED懐中電灯
- ストロボ
- カメラ3点セット(カメラ+レンズ+三脚)
今回はまずはほおずきを用意しました。これは食用ホオズキと言われるもので、ドイツの八百屋では割とどこでも売っています。熟していると非常に甘くておいしいです。ちょっとミニトマトにも近い感じで、そのまま食べてもサラダに入れてもおいしいですよ!
そして土台として黒のアクリル板を用意しました。ほおずきのリフレクションも一緒に写しこむのが狙いです。それから背景用にオレンジ色の色画用紙を用意しました。
あとは照明としてLEDの懐中電灯、それからストロボを用意しました。

後はいつものカメラ3点セットです。今回もいつものNikonD750とMicro Nikkor 105mmf2.8gを使用します。今回はものすごく被写体に近づいて撮影するわけではないので、マクロレンズでなくても十分に撮影することが可能ですよ!100㎜前後の焦点距離のレンズを使用すると背景がより整理しやすいと思います。
準備とセッティング
今回は色画用紙が家にありませんでしたが、製本用のA4サイズの厚紙がありましたのでそれを使う事にしました。
まずはフォトショップで自分の好きな色を作ります。それをA4サイズで印刷するだけです。とりあえず3色用意しましたが、まずは一番右の色を一枚印刷して撮影し、気に入らなければ別な色を印刷する事にしました(インクの消耗が結構激しそうだったので・・)。
では早速セッティングです。セッティングのイメージは以下のようになります。

黒のアクリル板の上にほおずきを設置し、その背景に色画用紙、さらにその後ろに照明を配置します。上の図ではストロボとなっていますが、LEDの懐中電灯でも可能です。
ここが今回の撮影のポイントでありますが、背景の色画用紙に小さな穴をあけておきます。この穴を通してほおずきの後ろから光を当てることで、ほおずきの皮が透けて見えるようになるわけです。

ポイントは穴の大きさをほおずきよりも小さくする事です。大きすぎると光が漏れてしまいます。ほおずきを画用紙から離しすぎても光が漏れてしまいますから、ほおずきが穴を覆うようにセッティングしましょう!

セッティングの全体図はこんな感じです。用意する物もそれほど多くないので、今回のセッティングは楽ですね。
いざ撮影に!
それでは失敗も含めて撮影の過程を紹介したいと思います。
まずはLEDの懐中電灯でためしてみる。

まずは後ろからLEDライトで光を当ててみます。ほおずきがうまく透けていますね。しかしこれだと後ろの光が目立ちすぎますから、背景の画用紙が必要になってくるわけです。というわけで背景の画用紙をセッティングします!

こんな感じになりました。なんだか思ったよりも透けていませんね。LEDライトの角度を色々と変えながら撮影してみますが、どうもうまく行きません。
どうやらLEDライトの光軸と穴の位置が合っていないのが原因のようですね。私の持っているLEDライトは先ほど写真で紹介したように頭の部分が少し大きくなっているものでした。そのためデスクに置くとどうしても光の軸がほおずきよりも上のほうに来てしまいます。

これを改善するには、ほおずきをもう少し高い位置にセッティングする必要があります。そうすると黒のアクリル板ごと2センチぐらい上げる必要がありそうですね。

上の図のように、LEDライトをデスクの上に直接設置し、アクリル板の下に薄い本などを挟む事で容易に高さの調整が出来そうですね!!しかしこの方法は撮影している時には思いつきませんでした。
なので私はこの時はLEDライトでの撮影をあきらめてストロボを使用する事にしました。
照明をストロボに変更して撮影!

ほおずきが透けてくれましたね。なのでこのままストロボで撮影する事に決めました。ちなみにストロボは逆さまにして机に置いただけです・・。とりあえず、この時点で背景の画用紙が透けすぎているのが気になったので画用紙を2枚重ねにしてみます。

画用紙を2枚重ねにすると、背景が少し暗くなってさっきよりも私の好みとなりました。しかしアクリル板と画用紙の下に隙間が出来てしまっているので、これをマスキングテープでふさぎます。

どうでしょうか!かなり良い感じになりましたね。マスキングテープで光が漏れないようにするのと同時に、ストロボの位置や光の量も微調整しました!
構図やほおずきを変えて撮影してみる。
もうこれで完成でも良さそうですが、せっかくなので構図を横から縦に変更してみます。

これだとほおずきのリフレクションもすべて移しこむことができました。せっかくなので同じ構図で別なほおずきも試してみます。

こちらはさっきよりも皮がオレンジ色っぽいほおずきを使いました。形は良いんすが、下の方にちょっと傷模様があるのが残念ですね。
別なほおずきも試してみます。

今回はこれが一番のお気に入りとなりました。後は記事のサムネ用にこのほおずきを横構図でも撮影して終了です。
背景の色は私が好きなガレランプをイメージしてみました。この画用紙でけっこうそれに近い色になったので、他の色に変える事はしませんでした!
おわりに

ドイツのほおずきは上のような感じでパックに入って売られているんですが、これだとほおずきの皮が崩れてしまいます。なので良い形をしたほおずきがあんまりありませんでした。できれば皮が緑色のもので形の良いものがあれば良かったのですが、今後は買う前にできるだけ形の良いものを選びたいですね(とはいっても八百屋だと自分では野菜に触れないので難しそうですが・・。)。
まあ何度か買ってみて良い形のものが手に入ったらまた撮影してみたいです。
日本で良く見られるオレンジ色のほおずきも後ろから光を当てたらきれいに撮れそうですね。残念ながらそれはドイツでは見たことがないです。また最近は日本でも食用ほおずきが手に入るみたいなので、良ければチャレンジしてみてください!