超簡単!パノラマ写真を撮影する方法とライトルームでパノラマ合成する方法を解説!!【Lightroom】




こんにちは。

私は超広角レンズが大好きなので、風景撮影では超広角を使用することが多いです。でも実は超広角レンズがなくてもパノラマ撮影をすれば、手持ちの標準レンズ広大な景色を写すことが可能となります!!

そしてこれがやってみると実に簡単!!今回はパノラマ写真の撮影の仕方からライトルームを使った合成の仕方まで紹介していきます!!

パノラマ写真を撮る方法!

パノラマはデジタル合成!

パノラマ写真の特徴はなんといっても、広い景色を一枚の写真に収めることができるという点ですね。フィルム時代はパノラマカメラという専用のカメラを用いて撮影することもあったようですが(これは私がカメラを始めるよりもずっと前の話・・・)、デジタルカメラが主流となった今ではデジタル合成を用いてパノラマ写真を作るのが主流となっています。

今回私が紹介する方法も、このデジタル合成を前提とした撮影方法になります。要は何枚も撮って後でくっ付けるという事ですね!!では早速その撮影方法を見ていきましょう!

撮影に必要なもの!

  • カメラ
  • レンズ
  • 三脚
  • レリーズ(なくてもOK)

まずはカメラとレンズが必要となります。せっかくパノラマ撮影するのですから広角レンズではなくて標準から中望遠レンズを選ぶのが良いと思います。焦点距離が長くなれば長くなるほど、撮影する枚数は増えてしまいますが、標準域から中望遠のレンズは歪みが少ないという特徴があるので建物を写す場合には利点となります!

それから三脚が必要となりますが、雲台を水平方向に動かす(左右に回転する)ことができるかどうかをチェックしておきましょう!この機能があると楽にパノラマ撮影ができるようになります。

基本的に必要なのはこれだけになります!三脚撮影の場合はレリーズを用意したほうが便利ですが、なければセルフタイマー5秒で対応すれば問題ありません!

いざ撮影に!

では早速撮影に移りますが、まずは三脚自体が真っ直ぐに立つように、しっかり水準器を見ながらセッティングします。三脚が真っ直ぐ立っていないと、雲台を左右に動かしたときに斜めになってしまうのでここは重要です!!

そうしたらカメラをセッティングしますが、まずは撮りたい風景(被写体)の真ん中を中心にセッティングしましょう。この時もカメラがきちんと水平にセッティングされているかライブビューできちんと確認してください!

とりあえず黒い四角で囲んだ部分を中心にパノラマ写真を撮るとします。この部分がカメラの真正面に来るようにセッティングしましょう。パノラマ撮影する時は雲台を左右に回転させて撮影しますが、こうする事で振り幅が少なくて済みます。

写真の両端3分の1から4分の1が重なるようにして撮影していく。

後は三脚の雲台を少しずつ右から左へ(もちろん逆でも良いです)回転させながら写真を撮影し行きます。

一番左の白い四角のあたりから少しずつ雲台を右に回転させながら撮影していきます。その時写真の端が3分の1から4分の1ぐらい重なるようにして撮影します。こうする事で後で合成する時につなぎ目が自然に見えるようになります。

また撮影する時は、それぞれの写真の露出(明るさ)が変わらないようにできるだけ同じ設定(ISO、F値、シャッタースピードを同じにして)撮影しましょうオートで撮影すると、影が多い部分をカメラが自動で明るく写そうとしてしまいます。そうなると一枚だけ空がやたら明るくなったりしてしまいます。もちろん合成前にライトルームで露出を合わせる事は可能ですが、出来る事なら撮影前にその手間を減らしたいところですね!

後は写真を撮り終わったら、三脚からカメラを外す前にピント外しや手振れがないか撮った写真をチェックしておきましょう。一枚でも手ブレした写真があると、後で合成した時に不自然な仕上がりになってしまうので、このチェックはしておきたいところです!

以下が実際にパノラマ撮影した写真になります。少しずつ左から右へずらしながら撮影しています!

さあ、チェックも終わりましたし、写真を撮り終えました!では家に帰って早速パノラマ合成です!

ライトルームでパノラマ合成!

写真データをパソコンに取り込んだら早速ライトルームでの合成作業に入ります!まずはパソコンに保存した画像をライトルームで読み込みます

①合成したい写真を選択する!

そしたら合成したい写真を選択していきますが、これはキーボードのCtrlを押しながらマウスの左クリックで一枚ずつ選択していきます。例えば3枚選択したければ3枚選択し終わるまでCtrlキーは押したままにしておいてください!

これで選択完了です!!選択すると画像の背景がグレーから薄いグレーに変わりますので分かりやすいです。自分が選択した画像全ての色が薄いグレーに変わっていればOK!

私は焦点距離90㎜で撮影した写真を16枚選択してみました!

②選択した写真を合成する!

画像の選択が終わったら、今度はマウスを右クリックします。そうしたら写真の結合からパノラマをクリックします。

実はこれで、合成作業はほぼ完成となります。パノラマをクリックすると、ライトルームがすぐにプレビューを作り始めます!

上の写真がプレビュー画面になります!まずはこの中から投影法を選択します!投影法というのはライトルームの合成の仕方になりますが、球面法、円当方、遠近法の3つが用意されています。これはボタンをクリックしてみればそれぞれプレビュー画像が表示されますので、一つづつ確認して自分のイメージに合うものを選択すればオーケーです

投影法の違いは?
  • 球面法:非常にワイドなパノラマ向き
  • 遠近法:垂直が保たれるので構造写真向き。ワイドパノラマには向かない
  • 円筒法:垂直がある程度保たれるがワイドパノラマも可

投影法を選択したら、自動切り抜きにチェックが入っているか確認しましょう!余白の部分が自動でカットされます。

自動カットされた画像がプレビューされますので、それでよければ結合ボタンを押して完成です!!

後は好みにレタッチして完成!

結合ボタンを押すとパノラマ画像の合成は完成です!!

後は通常通り、明るさホワイトバランスを調整するなど、好みにレタッチしてパノラマ写真が完成となります。

上の写真が完成写真になります。これは11:1と非常にワイドなパノラマになりました。パソコンの画面で全体を表示しようとするとどうしても小さくなってしまいますね・・。ちなみにそのままのサイズで現像したら横が37019ピクセル、縦が3469ピクセル巨大な写真になりました。

おわりに

このようにパノラマ撮影を使えば超広角レンズがなくてもワイドな写真を撮る事が可能になります。標準レンズを用いてパノラマ撮影をすると建物の歪みが少なくなりますので、私も今年はシティ・スケープでパノラマを多用してみようと思っているところです。

楽しいのでぜひともチャレンジみてください!